快眠コンソーシアム
加盟企業にインタビュー
睡眠に対する取り組み 〜パナソニック電工編〜
「何故、企業として睡眠に関わることになったのか」。快眠コンソーシアムに参加している企業に伺ってみました。第6回目は、照明などの家電から情報機器、住宅建材まで幅広い製品を扱うパナソニック電工さんです。
パナソニック電工株式会社
パナソニック電工株式会社

1918年 
松下幸之助が「松下電気器具製作所」を
     設立創業
1935年
「松下電器株式会社」として分社。
     配線器具、合成樹脂、電線管を生産販売
1945年
「松下電工株式会社」
    (現パナソニック電工株式会社)に改称。
     配線器具生産を中心に戦後の復興に着手
1952年 
蛍光灯器具の生産を開始
1963年
「ナショナル住宅建材株式会社」
   (現パナホーム株式会社)を設立
1981年 
防災事業、健康商品事業、
     FA(ファクトリー・オートメーション)
    機器事業に参入
1995年 
インターネットにホームページ
    「A&I快適館」を開設
2003年 
汐留に「松下電工ビル」をオープン
2004年
「松下電器産業株式会社」
    (現パナソニック株式会社)が親会社となる
情報機器新事業推進部 寝室環境システムグループ 塀内隆博さん
今回お話を伺った方 
情報機器新事業推進部
寝室環境システム
グループ
塀内隆博さん

住宅のスタンダード化を目指す

 パナソニック電工を初めとするパナソニックグループは、松下幸之助氏が創業した日本屈指の電器メーカー。家電から情報機器、住宅建材まで、幅広い製品開発を行っています。

「古くは配線器具などを製造し、戦後の復興にも大きく貢献しました。その後は、テレビや洗濯機など、あらゆる家電を販売するようになりましたが、弊社が目指したひとつに、実はシステムキッチンやユニットバスといった住宅のスタンダード化というのがあります」

 そのため、いろいろな部門でさまざまな研究が進められたといいます。今ではサッシがないくらいで、パナソニック製品だけで家1軒が立つほどにまで製品が増えています。その過程においては、研究に研究を重ねる地道な日々が続いたそう。

「リビング、キッチン、お風呂場、子ども部屋、寝室と、それぞれどんなニーズがあり、どんな風にスタンダード化できるのか、試行錯誤で研究を進めていったわけですが、キッチンやバス以外でスタンダード化できそうだと思われたのが寝室でした。でも、それによって大きな壁にぶち当たることに…」

家のスタンダード化を考える上で欠かせない睡眠の研究を開始

「寝室の研究を始めてまず考えたのは、寝室にはどんな照明が適しているかということでしたが、それが大きな問題に。というのも、研究を始めた1980年代当時、睡眠に関する知識はおろか、専門書さえほとんどなかったからです」

 眠れる、眠れないという問題は、当時はとても個人的な問題として捉えられており、睡眠のメカニズムやその重要性についても日本ではほとんど知られていなかったといいます。

「でも、実際に研究を始めてみると、睡眠が人にとってとても重要であることがわかり、具体的な製品開発にはなかなか至らなかったものの、実験データや知識はどんどん蓄積されていきました」

 そして、本来の計画であった空間作りに十分なほどの知識と技術が揃った頃、睡眠時無呼吸症候群による事故や不眠症の人が増えている事実などが報道されるようになり、睡眠に対する重要性が少しずつ認識されるように。

「そこで実用化したのが、『眠り相談ソフト』の開発です。眠りの状態を点数化し、眠りの質を高めてもらおうというものですが、この開発が、快眠コンソーシアムを立ち上げるきっかけとなりました。睡眠の重要性をもっと多くの人に知ってもらうためにも、ビジネスとして市場を広げるためにも、うち1社では不十分。睡眠に関わる多くの企業の方にも参加していただき、いろいろな面からアプローチして、誰もが心地よく眠れる環境や空間を提供していく。それを目的に、2003年、快眠コンソーシアムを立ち上げたのです」

 そして、その後間もなく、30年あまり睡眠を研究してきた集大成として、本来の目的であった究極の寝室を『suimin’Room(スイミンルーム)』として製品化しました。

「眠りの状態に合わせて明るさが変わる照明や、最適な温度湿度に保たれるエアコン、エアーストレッチ機能を内蔵したベッドなど、睡眠科学に基づいた上質な睡眠環境を整え、すべてが自動制御される寝室のことです。これを汐留のパナソニック電工ショールーム内に新設しました。有料ですが、眠り相談ソフトによるアドバイスと約30分の仮眠が体験でき、睡眠中のやすらぎ度も特殊な器具を使ってわかるようになっています」

 さらに、2004年暮れにはこのシステムをホテルにも導入。

「実際に一晩、快適な眠りが体験できる『快眠ルーム』を、ロイヤルパーク汐留タワーの1室に設置しました。世界初の睡眠専用ルームということで、多くのメディアにも取り上げていただきましたが、現在ではニューオータニ大阪やいくつかの病院にもこのシステムが導入されており、個人宅向けにも販売を始めています。また、眠っている間の状態がわかるシステムもさらにバージョンアップしていますし、睡眠のメカニズムが解明されるにつれ、具体的な製品も増えており、みなさんの健康や眠りをしっかりとサポートできるようになってきています」

 
新事業企画室 快眠システム事業推進グループ 塀内隆博さん
「快眠環境コントローラ」
「非接触睡眠センサ」単品
快眠ルーム
快眠ルーム
 

写真は、ロイヤルパーク汐留タワー内にある『快眠ルーム』。パナソニック電工が長年研究を続けてきた睡眠科学のノウハウを活かした快眠プログラムが完備されています。快眠環境コントローラーで寝起きする時間をセットすると、照明からオーディオまで自動制御。また、夜間は快眠システム専用センサーにより、体重移動による圧力変化や心拍などをチェックし、寄り良い眠りをサポートします。


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