多くのイビキは、上気道(鼻腔から喉、気管支にいたる空気の通り道)が狭くなり、その部分が呼吸によって振動することから起こります。ただし、子どものイビキは、扁桃腺やアデノイド(咽頭扁桃)が原因で起こることが多いようです。
ではなぜ、上気道が狭くなるかというと、睡眠中は筋肉の緊張が低下し、働きが抑制される時間帯があるためです。その間は上気道の筋肉も弛緩してゆるむため、気道が狭くなりやすいのです。また、入眠時は深部体温を下げるように身体が働き、鼻腔の血流量も増えるために鼻腔が狭くなりやすく、空気抵抗が高くなってイビキをかきやすくなります。
イビキをかいているときは、ぐっすり寝ていると思っている人がいるようですが、イビキをかいている人は、かかない人に比べて10〜20%も血液中の酸素量が少なくなっているといわれます。そのため、眠りの質は低下し、十分に眠ったつもりでも寝たりない状態になってしまいます。
また、中には上気道が完全に閉塞(閉じて)して、その間、呼吸が止まってしまうこともあります。それが睡眠時無呼吸症候群といわれる危険なイビキです。睡眠中に一定の時間(10〜20秒、中には1分以上という人も)呼吸ができなくなることが何度も起こる病気です。しっかり眠っているつもりでも酸素不足が続くため、疲れがとれず、日中、強い眠気に襲われて、思わぬ事故を招いてしまうことも。また、この症状を放置しておくと、高血圧や糖尿病といった病気のリスクを高めるともいわれているので、放っておくのは危険です。周囲の人が驚くほど大きなイビキをかく。突然ピタッとイビキが止まり、しばらく息苦しそうにあえいでいたかと思うと、また突然大きなイビキが始める。また、6時間以上は眠っているのに、日中居眠りをすることが多い。太り気味でイビキをかくという人は、一度専門医にみてもらったほうがいいでしょう。 |