睡眠時間と肥満の関係についてはいくつかの研究グループが調査を行っていますが、いずれも睡眠が短いと体重が増えたり、食欲が増進される傾向があるという結果が出ています。詳しい調査結果は下記のとおり。
| 調査1: |
米国コロンビア大学の研究グループが睡眠時間と体重の関係を調査
(32〜59歳の8000人が対象) |
| 結果: |
平均睡眠時間が7〜9時間の人と比べて、4時間以下の人では73%、5時間の人では50%、6時間の人でも23%に肥満傾向が見られた。 |
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| 調査2: |
英国スタンフォード大学の研究グループが睡眠時間と食欲に関係するホルモンの量を調査(30〜60歳の1024人が対象)
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| 結果: |
平均睡眠時間8時間の人と比べて、5時間以下の人は、血中のグレリン(食欲亢進[増進]ホルモン)が14.9%も増加し、逆に血中のレプチン(食欲抑制ホルモン)は15.5%も減少。*レプチンが分泌されると満腹中枢に働き、「お腹いっぱい」と感じます。 |
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| 調査3: |
富山大学の研究グループが3歳児の睡眠時間とその後の肥満について調査
(89年度に富山県内に生まれ、3歳児検診の際に肥満とされなかった5520人が対象) |
| 結果: |
3歳の時の睡眠時間が10時間台または11時間以上あった子どもは、そのうちの約12%が肥満になったが、9時間台では15%、9時間未満では20%が肥満になっており、11時間以上寝ていた子どもと9時間台の睡眠をとっていた子供と比べると、肥満リスクは1.24倍、9時間未満の子どもと比べると1.59倍となった。 |
まとめ
私たちの身体は、覚醒している日中はエネルギー代謝を上げ、睡眠中は体温も代謝も下がり、エネルギーを保存するように働きます。しかし、睡眠不足になると、朝起きても眠気が強いために朝食を抜く傾向が見られ、その代わり、夜の食事が重くなる傾向があります。そのうえ、夕食時間も遅くなりやすく、調査データからわかるように食欲は増えているために、寝る直前まで食べてしまう傾向があり、脂肪として蓄積されやすくなります。
また、食事をすると眠気が和らぐ(覚醒反応)ため、睡眠不足の人は、炭水化物や糖分などを必要以上に摂ってしまう傾向があり、寝不足による疲れから、日中の運動量も低下。その結果、太りやすくなると考えられます。
何もやってもなかなか痩せないという人は、あれこれとダイエット法を模索するより、まずは睡眠時間を見直してみるほうが効果的かもしれません。 |