睡眠に関わる話題の商品について(1) ~ロフテー編~
ロフテー株式会社
今回お話を伺った方
快眠スタジオ副所長 安達直美さん
睡眠の総合評価と生活アドバイスをくれる画期的な枕『ねむり博士』が新登場!
「一晩に7時間前後も重い頭と首を支えてくれる枕は、睡眠にとって重要な寝具。ロフテーでは睡眠中にラクな寝姿勢を保って良い眠りが得られるよう、一人一人の体に合ったオーダーメイド枕を作り続けてきましたが、今回、寝心地の良さはもちろんのこと、睡眠そのものに着目した画期的な枕を開発しました」
その名も『ねむり博士』。枕に内蔵された『ねむりスキャンセンサー』が一晩の睡眠を毎日チェック。そのデータをもとに睡眠を総合的に分析して『快眠度』を算出。その結果に基づいて一日の過ごし方についてアドバイスしてくれるという驚きの枕です。
「理想的な枕が見つかったところで、気になるのはやはり、自分の睡眠状態。通常それを知るには、専門施設で一晩過ごし、睡眠ポリグラフィーという器具で脳波や心電図を測定しなければわかりません。そこまで本格的なものではなく、自宅で手軽に測れて睡眠の目安になるものは作れないか。そんな思いから開発をスタート。そして、広島国際大学心理科学部の田中秀樹先生(*)との共同研究により、約2年がかりで製品化できたのが『ねむり博士』です」
*田中秀樹先生プロフィール
精神生理学 睡眠科学 地域健康心理学 身体と心の問題と密接に関係する睡眠の問題を中心に研究。脳機能、心、身体の健康を確保するための具体的対策の提示や地域・現場での検証実験および有効な介入技法、評価法の開発、高齢者の自立支援システムなどの研究に着手。睡眠改善のための生活指導介入の先駆者である。
睡眠中の体動をキャッチし、睡眠状態を分析
「私たちは一晩の間に20回程度寝返りをうちますが、眠りの深さによって動き方が異なります。『ねむりスキャンセンサー』はその微妙な動きをキャッチし、それを分析することにより快眠度と睡眠のアドバイスを行ないます。ただし、はじめの3日間は使用者の眠りパターンを記録認識し、『ねむり博士』がカスタマイズされる期間。そのため、快眠度は表示されず、快眠のためのアドバイスだけが表示されます。快眠度はその3日間のデータをもとに、4日目からアドバイスとともに表示されます」
快眠度をパーセントで評価(14段階)すると同時に、就床時間(睡眠時間)、眠りの規則性(4段階評価)、深い眠りの持続性(4段階評価)を表示し、より良い一日を過ごすための睡眠&生活アドバイスを表示します。
「就寝時と起床時にボタンを操作して通常通りに眠るだけで上記のような快眠度が表示されるので、どなたでも簡単に使えますし、データは最大で2週間蓄積され、その変化は棒グラフで表示されます。また、枕自体は低反発ウレタンフォームを使った三層構造で、人間工学に基づいたつくりになっています。寝返りをうっても落ちない十分な大きさで、寝心地も抜群です」
睡眠というと、何時間眠ったかということだけに重点をおきがちですが、規則性と眠りの深さも大切です。『ねむり博士』はまさに、このふたつに着目し、快眠をサポートします。自分の眠りが知りたい。ついついダラダラ起きてしまって眠りが不規則になってしまうという人に、『ねむり博士』は心強い味方になるかもしれません。