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眠りについて知ろう

No.4 夏の睡眠

まだ梅雨明け前ですが、すでに暑くて眠れないという人も少なくないはず。今から寝不足では夏バテになるのは決定的。夏の快眠法を実践して、寝不足を解消しましょう!

高温多湿になると人は眠りにくくなる

夏になると寝苦しくなるのは、睡眠と体温には深い関係があるため。体温(この場合の体温とは直腸内で測る深部体温のこと)については別記事で詳しくご紹介 しますが、人は体温が低くなると眠くなり、高くなると目覚めるという特性をもっています。そのため、夏のような高温多湿状態では熱の放散ができにくく、汗 も蒸発しにくいため、深部体温が十分に下がらず、眠りにくくなってしまうのです。専門家による調査では、室温が29℃以上になると、ほとんどの人が寝苦し さを感じるようになるといわれています。

熱帯夜でも快適に眠る3つのポイント

1)寝室の室温は26℃前後。湿度は60%前後に保つ

 使用する寝具や個人差によって異なりますが、夏の寝室環境としては室温26℃前後、湿度60%前後に保つのが理想的。エアコンや扇風機などを使う場合は、風が直に体にあたらないように気をつけ、就寝から2~3時間で切れるようにタイマーをセットするとよいでしょう。というのも、1時間たらずで切ってしまうと、深い眠りに入る前に再び寝苦しくなり、目が覚めやすくなってしまう可能性が高いためです。冷やしすぎでなければ、一晩中エアコンをつけていてもあまり問題はないといわれていますが、体温は夜中にもっとも低くなるうえ、外気温も日中より下がることを考慮すると、余程の熱帯夜を除けば、2~3時間のタイマーで寝苦しさはほぼ解消できるでしょう。
 省電力で快適室温を保つには、部屋に熱がこもらないよう、日中は光が入らないよう遮光カーテンや簾をしておき、ドアや窓を開けて通気をよくしておくこと。また、観葉植物を置いておくのも効果的です。熱がこもってしまった場合は、まずは換気をし、扇風機の風を熱のこもりやすい壁にあてるとGOOD。

2)ぬるめのお風呂で体を温める

 エアコンなどの使用で、夏の体は意外に冷えているもの。そのため、夏に冷えを感じる人も多いようです。夜、眠りやすくするには、ぬるめのお風呂にゆっくり入って熱の放出を促しましょう。「夏にお風呂?」と思う人もいるかもしれませんが、体は温まると熱の上昇を抑えるために熱放散が盛んになり、深部体温は低下しやすくなります。

3)熱がこもりにくい寝具に替える

 室温を26℃に保っても、寝床内の温度(寝具にこもる温度)が高いと寝苦しくなってしまうので、枕や布団、パジャマなども通気性のよい夏用寝具に取り替えましょう。昔からよく言われるようにお腹を冷やすのはよくありませんが、夏は、頭寒足寒状態にして眠るとよいでしょう。冷え性の人は足や手がほてりやすいので、保冷剤などで軽く冷やすと眠りやすくなります。

また、夏は太陽が昇る時間が早いため、光の影響で早くに目が覚めてしまうことがあります。それを防ぐには、ベッドの位置を東窓からずらしたり、遮光カーテンなどを利用するとよいでしょう。

文章:睡眠改善インストラクター 竹内由美
監修:医学博士 白川修一郎先生

日本睡眠学会 Japanise Society Of Sleep Research
JOBS 一般社団法人 日本睡眠改善協議会