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眠りについて知ろう

No.12 週末の過ごし方に要注意!

平日は忙しくてクタクタ。土曜日くらいお昼まで寝たい。そんな方が少なくないと思いますが、週末の夜更かし朝寝坊は、眠りの質を低下させる大きな原因に! 朝寝坊をしても身体がすっきりして、いつもの時間に眠れれば良いのですが、十分眠ったのに気が抜けたように頭はボーっとし、余計に体がだるい。その上、夜は寝ようと思ってもなかなか寝付けないという人は注意。睡眠のリズムが崩れるだけでなく、月曜日の朝、身体も心もつらくなってしまう「ブルーマンデー」を引き起こす心配も。でも、週末は疲れがたまるし、どうしたらいいの?と思ってしまう方もいるはず。そんな方に、平日と週末の賢い眠り方についてご紹介します。

週末も朝寝坊は2時間以内に

 週末の朝はつい朝寝坊したくなってしまいますが、体のリズムを崩さないためには、休日の朝寝坊は2時間(平日の起床時間と比較して)以内に。それ以上、朝 寝坊してしまうとそれだけ太陽の光を浴びる時間が遅くなり、体内時計がリセットされる時間も後ろへずれてしまいます。そのため、自然に寝る時間も遅くな り、日曜日の夜は早く寝ようと思っても眠れず、月曜日の朝は起きるのがつらいといった状態に。

3つのポイントに気をつけて、週末もスッキリ起きよう!

ポイント1) 平日に睡眠負債をためない
 人が何故眠るのかといえば、脳と体の疲れを取るため。つまり、覚醒時間が長くなって疲れが溜まってくるほど睡眠欲求が高まり、眠りやすい状態になります。そのため、平日の間、睡眠不足で過ごしてしまうと週末にはそれだけ睡眠負債(眠りの借金)が溜まってしまうため、土曜日はお昼まで寝てしまうということになってしまいます。土日に寝すぎないためには、平日も夜更かしはほどほどにして睡眠負債を溜めすぎないこと。簡単にいえば、平日、週末関わらず、規則正しい健康的な生活を送ることが大切です。それでも1週間働いて疲れが溜まってしまったという人は、金曜日の夜、早めに床に就くこと。土曜日に眠ればいいと、疲れているのに夜更かしする人がいますが、それが体内リズムを崩す引き金に。今週は疲れたと感じたときは、金曜日の夜は早く寝て、土曜日は少しだけ朝寝坊。そして、起きたら太陽の光をしっかりと浴びる。それが眠りの質を上げ、生活リズムを乱さないポイントです。

ポイント2) ストレスをコントロールする
土曜日に朝寝坊をしてしまうのは、平日の緊張が一気に緩んでしまうことも関係しています。裏を返せば、平日、疲れているのに夜更かししている人は、ストレスによって夜になっても頭が冴え、眠りにくい状態になっている可能性もあります。通常、夜になると脳は次第に休息モードになっていくはずなのですが、ストレスや心配ごと、不安などがあると頭が冴えて眠りにくくなってしまったり、途中で目が覚めてしまうことがあります。幼い頃、運動会や遠足を控えた前夜にはワクワクして眠れなかったという経験は多くの人がおもちかと思いますが、これも脳が興奮状態にあることが原因。同様に、家に帰っても仕事のことで頭がいっぱい、目をつむっても悩みが頭から離れないという人はストレスをコントロールできるように意識してみましょう。また、ストレスがなくなりすぎるのも朝起きれなくなる原因になるので、週末は逆に、何かやりたいことを見つけて気が緩み過ぎないようにコントロールを。

*まじめな人の場合、1日眠れなかったことが新たなストレスになり、ますます眠れなくなってしまうというケースもあるので、「今日は頭が冴えているから眠れないのはあたり前」、「1日や2日、眠れなくても大丈夫」というゆったりした気持ちを持つことも必要です。

ポイント3) 週末、眠たかったら少しだけ昼寝をする
週末の朝、頑張って起きたけれど、どうしても眠気や疲れがとれないという人は、午後2時くらいに15~30分だけ(高齢者の方は1時間でもOK)お昼寝を。それだけで疲れが和らぎ、頭もスッキリするはず。長く寝すぎたり、午後3時以降に昼寝してしまうと、リズムを崩してしまうので極力避けること。2時までに30分以内の仮眠をとるというのがポイントです! 
平日も日中、疲れを感じるという人は、平日にも昼寝を取り入れてみて。横になって眠る必要はなく、部屋は明るいまま、椅子に座った状態で眠るのがポイント。しっかり眠らなくても、目をつむって伏せているだけでも疲れが軽減されるので、時間を見つけてトライしてみてください。

文章:睡眠改善インストラクター 竹内由美
参考図書:「不眠と不安に打ち克つ本」(アーク出版)内山真著

日本睡眠学会 Japanise Society Of Sleep Research
JOBS 一般社団法人 日本睡眠改善協議会