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眠りについて知ろう

No.14 こんなとき、こんな人は不眠になりやすい

誰でも1日や2日、眠れないことはありますが、どんなときに眠れなくなるのか分かっている人は意外に少ないよう。そのため、眠れないと焦ってしまい、脳が興奮してさらに眠れなくなってしまう悪循環に陥ってしまうことも。そうならないために、どんなとき、どんなタイプの人が眠りにくくなるのか理解しておきましょう。そうすれば、たとえ眠れなくても、「今日は眠れなくても仕方ない」と納得できたり、不眠になりやすい人は気をつけることができるようになるはず。

性格的に不眠になりやすい人もいる

 眠れなくなる理由にもいろいろありますが、性格的要素が影響することがあるといわれています。神経質、まじめで几帳面、完璧主義で競争意識が高いといっ た、いわゆる「タイプA」(血液型とは関係ありません)と呼ばれる人や、逆に心配性で人と比べてばかりいる人や、クヨクヨしがちな人は要注意。

 こういった人たちはストレスが溜まりやすく、夜になっても仕事のことが気になったり、心配事を抱え込んでしまう傾向があるため、脳の興奮が収まらず、眠れなくなることがあります。ストレスは不眠を起こす大きな要因ですが、詳しくは次回触れることにします。

 「タイプA」の人は、不眠になりやすいだけでなく、心筋梗塞などにもなりやすい傾向があるといわれているので、仕事はほどほどに切り上げ、夜はゆったりと過ごす時間を持つよう意識してみましょう。

 寝つけないときは無理に眠ろうとしないこと! 眠ろうと頑張るほど脳が興奮して、ますます眠れなくなってしまうことがあるので、ベッドから出て気分転換(ただし、頭を使うことはしない)をし、本当に眠くなったらベッドに入るようにしましょう。

高齢者と体調の悪い人も要注意!

 性格的な要因のほかにも、お年寄りや身体に不調のある人、運動習慣のない人、そして、何もすることがない人も眠れなくなること(何もすることがない人は朝起きられなくなることもある)があるので注意しましょう!

高齢者 年齢が高くなる と、日中の活動量が減るため、睡眠の必要性が低くなります。また、体の機能も衰えるため、長い時間睡眠を維持することができなくなり、眠りの質が低下しや すくなります。そのため、朝早くに目が覚めて、その後、眠れなくなることが。そんな場合は長く寝ることに執着せず、日中の運動量を増やすようにしてみてく ださい。早い時間に眠くなって困る人は、午後2時までに30分~1時間程度の仮眠をとるのがオススメ。就寝時刻を遅らせることができます。ただし、それ以 上長く眠ったり、夕方になって寝てしまうとリズムがくずれてしまうので注意して。
身体に不調がある 肩こり、腰痛、胃 もたれ、かゆみ、痛みなど、身体に不調があったり、特定の病気があると、その不快感で眠れなくなることがあります。また、腎臓や膀胱、前立腺などの不調で 頻尿になり、目が覚めてしまうこともあります。風邪をひいたときなどは、病気に対抗するために分泌される免疫物質の作用により、普段よりも睡眠時間が長く なることがありますが、その後の睡眠の質が低下することがある(もちろん、病気のときは安静が必要)ので、病中病後も極力規則正しい生活を心がけ、リズム を崩さない努力を。
運動習慣のない人 睡眠は脳と体の疲れを回復するために必要ですが、運動習慣がない人は、日中の活動量が少ないため、体温リズムもメリハリがなくなり、眠りの質が低下することがあります。
何もすることがない人 脳も体も疲れにくいため、やはり眠りの質は低下。また、目的を失うことにより、一気に気が抜けてしまったり、逆に不安になってストレスが溜まってしまった りして、精神的に不安定になり、生活リズムも乱れて、睡眠の状態も悪くなることが。生活にメリハリがなくなると、眠りが浅くなり、熟睡感が得にくくなるの で、退職しても何か目的を持つことは大切です。

文章:睡眠改善インストラクター 竹内由美

日本睡眠学会 Japanise Society Of Sleep Research
JOBS 一般社団法人 日本睡眠改善協議会