No.21 朝食ですっきりお目覚め
1日のスタートは朝食から
最近、朝食を抜いている人が少なくないようですが、脳のエネルギーは睡眠中に不足してしまいます。目覚めを促し、朝からしっかりと脳を働かせるためには朝食をきちんと摂り、エネルギーを補うことが必要です!
朝食では脳のゆいいつのエネルギー源であるブドウ糖を中心にした温かい食事を摂りましょう。ごはん、パンなどの 主食(炭水化物)やフルーツ(果糖)などでブドウ糖を摂取し、お味噌汁やスープなどで体温をアップさせると覚醒度がアップ。よくかんで食べれば、さらに目 覚めが促されます。もちろん、卵焼きや焼き魚、納豆、豆乳といったタンパク質や、野菜類からビタミンやミネラル類もプラスして栄養バランスの摂れた食事を するとよいでしょう。
朝、食欲がないという方がいますが、その原因を探ってみると、やはり寝不足や、寝る直前に食事をしたことが原因になっていることがあるので、心あ たりの人は夜の生活を見直してみて。食欲がなくてもせめて、フルーツやフレッシュジュース(しぼり立て。氷なしが理想)、おにぎり1個でもいいので、摂る ようにしましょう。
食事時間を一定にしてお腹の時計を調整しましょう
便秘で悩んでいる人は多いようですが、朝食は、便秘解消効果も期待できます。というのも実は、消化器系にも生体時計があるといわれ、便通を起こす きっかけとなる胃・結腸反射は、朝食の後にもっとも強く起こるといわれています。そのため、朝食を食べてトイレに行くようにすれば、便通がよくなる可能性 が高いのです。
また、生体リズムを整えて眠りの質を上げるためには、就寝・起床時間だけでなく、朝、昼、晩と3食の食事時間も定時に決めることが大切 です。起きる時間も食事時間もバラバラでは、QOL(生活の質)が低下するだけでなく、体にも負担になります。消化器系の生体リズムは、日中は代謝、夜は 蓄積方向に働くため、朝はしっかり食べても太りにくいのに対し、夕食を食べ過ぎると太りやすくなるので、太り気味の人は食事の配分にも気をつけて。
夜の食事時間が遅いという人は、お肉や脂質など、消化に時間がかかるものは極力避け、消化のいいものにしましょう。アルコールの飲みすぎや刺激物(カ フェインを含む)にも注意して!寝る直前のアルコールは肝臓に負担がかかり、寝る直前の食事は内臓が休まらず、疲れも取れにくくなるので、夕食は最低でも 就寝時間の2時間前には済ませたほうがベターです。
文章:睡眠改善インストラクター 竹内由美
参考資料提供:ロフテー