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眠りについて知ろう

No.39 花粉症と睡眠について

睡眠不足の人はアレルギー発症リスクも高くなる

そろそろ今年も花粉の季節がやってきます。睡眠不足が心身にさまざまな悪影響を及ぼすことは何度かご紹介してきましたが、実は、花粉症にも悪影響を及ぼすことがあります。睡眠が不足すると免疫機能が低下するため、風邪をひきやすくなるだけでなく、花粉症を含むアレルギー性疾患の発症リスクが高くなります。

花粉症になるかならないかは、花粉に対する抗体をもっているか否かで決まるので(血液検査をすれば簡単にわかります)、まだ発症していないからといって油 断は禁物。すでに花粉症という人も、まだ花粉症でないという人も、極力、花粉を体に入れない生活を心がけ、質の良い睡眠をとることが大切です。
専門家のお話では、花粉症は一度発症したらほぼ自然には治らないそうです(高齢になると免疫反応が低下するため、軽くなることはある)。また、症状が出て しまったら、軽いうちに早めに対処することが大切だそうです。放置していると、花粉に対して一層敏感になり、症状がひどくなることがあるようです。
花粉症といえば、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが主な症状ですが、これらは睡眠の妨げになるため、一度症状が出ると眠りたくてもぐっすり眠れ なくなることが。その結果、免疫力が下がってなかなか良くならないという悪循環になりがち。また、睡眠不足になるため、日中の作業効率にも大きく影響しま す。花粉の季節は受験シーズンと重なるため、早めに対処することが重要です。

内服薬の使用は慎重に!

症状を抑えるにはいろいろな方法がありますが、正しく対処するにはやはり、早めに専門医に相談するのがベスト。通常は、アレルギー症状を抑える抗ヒスタミ ン薬を服用することが一般的なようですが、市販されている抗ヒスタミン薬は第一世代と呼ばれ、眠気をもたらすものが多く、日中の覚醒度に影響してしまうこ とがあります。本人は眠気を自覚していなくても、作業効率はウイスキー3杯程度を飲んだ状態と同程度まで低下してしまうといわれ(これを専門用語で「イン ペアード・パフォーマンス」というそう)、車を運転する人などは居眠り事故を起こす割合が高くなり、とても危険です。病院で処方される薬には第二世代と呼 ばれる眠くなりにくいタイプの薬もあるので、正しく利用するためにも一度病院へ行かれることをオススメします。

文章:睡眠改善インストラクター 竹内由美
参考文献:「名医のわかりやすい花粉症・アレルギー性鼻炎」(同文書院)今井透著

日本睡眠学会 Japanise Society Of Sleep Research
JOBS 一般社団法人 日本睡眠改善協議会