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眠りについて知ろう

No.41 いびき白書

エスエス製薬は眠りについていろいろな研究を進めていますが、睡眠などに関するアンケート調査も定期的に行っています。そのひとつとして、1986年と2001年の2回にわたり、20代以上の男女300名を対象にいびきに関する調査を行ない、「いびき白書」としてまとめました。今回はそのいくつかをご紹介します。

調査結果1:いびきをかく人が増えている!

いびき調査の結果、いろいろなことが明らかになりましたが、まず驚くのは、いびきをかく人が増えたこと。1986年の調査に比べ、2001年は、いびきをかく人が1.5~1.7倍増となり、特に男性は4割もの人がいびきをかいていることがわかりました。

さらに、どれくらいの頻度でいびきをかくかを質問したところ、「ほぼ毎日」と答えた人は、1986年では全体の26.6%だったのに2001年はなんと48%に。つまり、いびきをかくと自覚のある人の2人に1人は、「ほぼ毎日」いびきをかいているようです。

調査結果2:いびきをかきやすいのは男性40代と60代

「ほぼ毎日」いびきをかくと答えた人の内訳を見てみると、どの世代でも女性より男性が多く、特に男性の40代と60代は、7~8割が「ほぼ毎日」と回答。なぜか50代は約5割と少し割合が下がりますが、30代も約6割が「ほぼ毎日」と答えています。いびきが増えるのは、精神的なストレスや肥満、お酒などが関係しているのではないかと考えられますが、どんな役職の人が「ほぼ毎日」いびきをかいているかを調べたところ会社役員・管理職が62.5%でトップとなりました。これはやはり、精神的なストレスが関わっているためと推測されますが、第2位は給料労務(身体を使う職業)で、肉体的な疲労でもいびきが増えるようです。

調査結果3:いびきに悩むのは圧倒的に女性

いびきをかく人は男性のほうが多いのですが、女性でも世代を問わず3~4割が「ほぼ毎日」いびきをかくと答えています。さらに、いびきに悩んでいるか否かを質問してみたところ、20~40代の女性では、7割弱もの人が悩んでいると 答えました(「非常に悩んでいる」と、「まあ悩んでいる」を合わせた割合)。一方、男性は、10%が「非常に悩んでいる」、40%が「まあ悩んでいる」と 答えた20代が世代別トップで、年齢が高くなるにつれて悩んでいる人の割合が減少。つまり、男性より女性がいびきをかくことに悩んでいることがわかりまし た。
悩みを具体的に聞いてみると、「他人や家族に迷惑をかける」「他人に対して恥ずかしい」という意見が目立ち、女性はいびきをかくことについてパートナーな どに配慮する気持ちが強いことがわかりました。実際、いびきが原因で「夫婦げんかになった」、「夫婦別室で寝ている」、「旅行の際、友人に注意された」と いった経験をしている人も多く、パートナーや友人との関係の障害になっていることも明らかに。

たかがいびきと思いがちですが、いびきは眠りを妨げるだけでなく、ストレスとなったり、時には人間関係を崩す原因になりうることが「いびき白書」からわかりました。
いびきに悩んでいる人は、太らないように気をつける、お酒を飲み過ぎないように気をつけるなど、眠る前の生活に気をつけ、慢性的にいびきをかく人は、一 度、専門医に相談するのがオススメ。それが自分の健康にとっても、パートナーとの関係を良好にするためにも得策だといえるでしょう。以前にもご紹介したよ うに、睡眠時無呼吸症候群のように治療が必要な深刻ないびきもあるので、放っておかず、 早めに適切な対処を!

文章:睡眠改善インストラクター 竹内由美

日本睡眠学会 Japanise Society Of Sleep Research
JOBS 一般社団法人 日本睡眠改善協議会