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眠りについて知ろう

No.64 日本人は世界有数の睡眠不足国民

「人生の3分の1は眠っている」といわれるように、人は1日に8時間程度眠るのが常識だと考えられてきました。しかし、現在の日本人の睡眠時間は、6時間足らずという人も少なくなく、ある調査では、日本人の睡眠時間は世界の中でもトップクラスの短さだと報告されています。最新の睡眠研究によると、睡眠時間が長すぎても健康に良くないといわれていますが、やはり7~8時間程度は確保したいもの。明日も頑張れる元気な日本人になるために、あなた自身はもちろん、家族の睡眠状況を見直してみませんか?

日本人大学生は男女とも睡眠時間の短さランキング1位

睡眠時間についていろいろな機関が国際的な調査を行っていますが、その多くの結果から日本人の睡眠時間は世界的にも短いことが明らかとなっています。その ひとつ、ロンドン大学の研究者が1999年~2001年にかけて世界24カ国の大学生1万7000人を対象に行った調査では、睡眠時間の短さランキングに おいて、日本人大学生は男女とも第1位という結果が。

全参加者の平均睡眠時間は男性7.45時間、女性7.49時間となりましたが、日本男性は6時間12分、女性は6時間5分で、第2位(男女とも台湾で男性 6時間36分、女性6時間30分、)より24分以上も差があり、もっとも睡眠時間長かった国(ルーマニア男性8時間2分、ブルガリア女性8時間)の大学生 と2時間近くも差があることがわかりました。

自覚的不健康度も男女とも1位

睡眠時間短くても、みんなが健康で楽しい生活を送っていれば問題はないといえますが、同調査では自覚的不健康度についても調査をしています。自分で自分の ことを健康ではないと感じている人の数をカウントした結果、全体の平均は男性で10.1%、女性で13.6%となりましたが、日本人男性は38.4%、女 性は45.7%となり、これもまた男女とも世界第1位という結果に。

睡眠時間と自覚的不健康度の関連を調べてみると、平均睡眠時間が7~8時間の大学生に比べ、6~7時間の大学生は約1.56倍も不健康度指数が高く、6時間未満の大学生は約2倍も高くなることがわかりました。

今、日本は少子高齢化社会を迎え、若い人には頑張ってもらう必要があります。大学生といえば、肉体的にも精神的にももっとも充実した年齢。その大学生たちがこのような状態では、日本の将来はかなり危ないといえるのではないでしょうか。

日本人は未だ精神論が根強く、「何ごとも気力次第」、「若いから大丈夫」、「周りもみんな睡眠時間を削っているのだから我慢すべき」といった考えが強いよ うです。しかし、さまざまな研究から、睡眠不足によって確実に脳は疲労をし、能力が発揮できなくなること、身体の機能にも大きな影響があることがわかって きています。大学生に限らず、6時間しか寝ていないという方、ぜひ、今日から眠りを見直してみませんか。

文章:睡眠改善インストラクター 竹内由美
参考文献「睡眠で人生が劇的に変わる生体時計活性法」神山潤著(講談社+α新書)

日本睡眠学会 Japanise Society Of Sleep Research
JOBS 一般社団法人 日本睡眠改善協議会